業界の情報過去の履歴
2010年から2012年までの記事

2012.12.29掲載
◎柳川まつり、地元キャラ「こっぽりー」の絵巻教室を開催

11月24〜25日の2日間、福岡県柳川市の有明地域観光物産公園で第8回「柳川よかもんまつり」が行われました。期間中、イベントの一つとして(社)柳川青年会議所主催で柳川のマスコットキャラクター「こっぽりー」を図柄にした絵巻すし教室が行われました。
「こっぽりー」とは、掘割などの水を守る妖精として1年前に公募で誕生したキャラクター。名前は"ゆったりと"を意味する同地域の方言"こっぽらーと"から来たもの。
当日は午前、午後の2回、2日間で計4回の同教室を行ったところ、57組の親子、総勢179名が参加しました。冒頭、同会議所の荻島博理事長は「青年会議所の
今年のテーマは『笑顔』です。今日のこっぽりーの絵巻すしではいろんな顔が出来るかもしれませんが、出来上がれば笑顔になれると思います。世界で一つだけのこっぽりーの絵巻すしで絆を深めてください。よろしくお願いします」と挨拶。絵巻すしの指導には、「こっぽりー」絵巻すしの作成から携わった叶H品産業情報センターの管理栄養士・清武泰子さんが当たりました。参加者は手の込んだ巻き寿司に悪戦苦闘しながらも、指導した清武さんが自ら作り上げたものを半分に切り、図柄を見せると大きな歓声を上げていました。イベント終了後、会場外では参加していた親子が自ら作った絵巻すしを持ちながら、本物の「こっぽりー」と一緒に記念撮影をしていた。
 
その他会場では、地元漁協やJA女性部等の指導で、一般参加者80名含む総勢126名による地元の海苔や米等の食材を使った40mのジャンボ巻き寿司作りのイベントや地元柳川市にある海苔販売業者(江下味附のり本舗、滑ロ川海苔、竃川海苔本舗)や海苔生産団体が海苔製品や佃煮などを試食・販売しながら、来場者に地元で採れた海苔の美味しさを訴えていました。
 
2012.11.05掲載

◎歓声上がる「バルーンの巻き寿司」

10月31日(水)から11月4日まで、佐賀市嘉瀬町の嘉瀬川河川敷で開かれている「2021 佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」会場の憩い広場に設けられた「うまかもんステージ」の会場で、11月1日午前10時、午後1時30分の2回に亘って佐賀市主催の「バルーンを巻く」絵巻きすし教室が行われました。
この日は、県内外から訪れたバルーン見学客の当日応募による親子30組が参加し、親子の共同作業で叶H品産業情報センター管理栄養士の清武泰子さんが考案デザインした
「バルーン」を巻き込む「絵巻き寿司」教室でした。
 初めて「絵巻き寿司」作りに参加した親子は、清武先生の参加者全員の手動きを見ながらゆっくり指導されるテンポにお母さん、お父さんと一緒に「こうするのよ」「ぼくに作らせて」などと、作業を楽しみながら立派な「バルーン」のデザイを巻き込んだ巻すしが出来上がると、参加者全員が「やったー」「きれい」と歓声を上げて楽しんでいました。

(写真)話し合い、楽しみながらデザインを作る親子

(写真)出来上がった「バルーン」の絵巻すし
また、会場では日本一ののり産地で出来た「佐賀のり」を原料にした焼のり、塩味のり、のり佃煮などの試食販売が行われていました。

(写真)「佐賀のり」の試食販売も行われました
2012.09.18掲載

◎熊本・沖新漁協、海苔を片手の恵比寿様

熊本県・沖新町の漁業協同組合(井手順雄代表理事組合長)は9月10日午前8時30分から、熊本港に隣接する同漁協漁船係留地駐車場に昨年建立された「恵比寿大明神」の「えびす祭」神事を行いました。
この日は、同漁協組合員、県、市の漁業担当者、また、熊本県漁連会長松本忠明会長、同漁協組合長で県会議員でもある井手氏の知人で自民党の野田 毅衆議院議員も参列されました。
「恵比寿さん」と言えば、一般的には足の不自由な神様で、銅像の建立姿はあぐら座りで右足膝を小石に乗せた坐像が多いように思います。一部には立像もありますが、沖新の恵比寿さまは、立像で右足を小石に乗せて踏ん張った姿で、右手に鯛を抱えたところは全体の恵比寿さまの像と同じですが、
海苔産地だけあって、左手では海苔の1束(100枚)を担いだ姿になっています。
同漁協組合員は、魚、あさり、海苔の生産者で構成されており、
漁業の 安全、豊作を祈願する「恵比寿さま」として、今後も崇拝が続くことでしょう。

 恵比寿さま立像の横には、同漁協海苔作りのモットーである「人格 品格 浜各」を刻んだ石版が据え付けられています。

(写真)
熊本港隣接の沖新漁協駐車場に建立された「恵比寿さま」立像
2012.07.17掲載
◎開館から4年、「大森海苔のふるさと館」は今

2008年4月、東京都大田区平和の森公園に「大森海苔のふるさと館」がオープンしました。昭和37年まで国内有数の海苔産地だった同地域で「海苔養殖の歴史や生産技術の伝統文化を伝える施設を」という周囲の声から生まれた同館。あれから4年が経ち、同館の運営やイベント等の実施状況について大田区から受託運営しているNPO法人・海苔のふるさと会の担当者に話を聞きました。これまで同館への来館者は約33万人で、年間にすると約7万人にも及びます。
来館者の層を聞いてみると親子連れが多く、中には全国の海苔産地から現役の生産者や行政関係者の視察、大学で教員課程を履修している学生が地域文化を学ぶため見学に来ているとのことでした。

大森海苔のふるさと館
また、同館における催し物については、大森本場乾海苔問屋協同組合主催で海苔祭りを実施している他、昔のように手作業で海苔の四角い形を作っていた通り再現する“海苔つけ”や海苔の街・大森の歴史を見聞する講座の開設等々。ここでは書ききれないほど様々な海苔関連以外のイベントも実施しており、町のコミュニティスペースとして十二分に活用されています。また、参加者も地元の小学生から海や地域について学ぶ専門学校や大学生等と幅広く、多くの人に大森や海苔について知ってもらう貴重な場となっています。

四角い海苔を作るため、昔“海苔つけ”作業に使っていた道具(真中のビニール製の御簾(みす)は現在の物)

近年ではテレビ番組において、大森のアサクサノリを復活させる取り組みが紹介されるなど、海苔の街・大森の注目度が増しています。同館が羽田に近いということもあり、海外からの観光客もわざわざ見学に訪れるなど、世界的にも日本の海苔を知ってもらう格好の場所として機能し始めています。同館玄関先には、袋や缶に浮世絵ラベルが張ってある日本らしさを感じさせる焼海苔や大森の海苔の歴史について書かれた本が販売されていました。
同館の焼海苔が入ったオリジナルパッケージ
5年目を迎えた同館は、地域住民や行政、海苔関係者等が交流、連携を図りながら盛り上げ、地域の大きな特長である海苔文化の息づく“この街ならでは"の発展を遂げていました。
今後も海苔の美味しさや素晴らしさを知る情報発信の拠点として、さらに多くの人に訪れてもらいたいものです。

2012.07.03掲載
◎熊本・松尾漁協、J2サッカーで冠試合を開催

海苔生産者団体の熊本県・松尾漁協(黒田正明代表理事組合長)は6月7日、地元熊本にあるJリーグ2部所属のプロサッカーチーム「ロアッソ熊本」対「水戸ホーリーホック」戦の冠試合を熊本県熊本市の熊本県民総合運動公園陸上競技場(KKWING)で開催しました。
昨年からロアッソ熊本のオフィシャルスポンサーとして名を連ねている同組合ですが、「くまもとのり松尾」サンクスマッチと称し冠試合を開催するのは、全国の海苔関係漁協でも初の試み。
ゲーム開始前の午後5時から同漁協で海苔を生産している若手後継者や職員など9名が入場者に対し、焼海苔(半裁3枚入り)2,000名分を配布。
また、一緒に手渡したアンケート用紙の内容に答えた先着200名には、サッカーにちなみ、サッカーボールの模様を海苔で模した
「サッカーのり」をプレゼントしていました。
入場口横に設けられたPRブースでは、焼海苔のPR販売も行われましたが、地元の海苔商社・通宝海苔鰍ニともに大いに地元産海苔の美味しさを訴えていました。さらに、試合観戦には地元の松尾西小学校の生徒や保護者など約150名を招待するなど、産地に住む地域住民など周囲にも認められる海苔を目指しPRに励んでいました。

試合前の始球式や試合後の表彰式には生産者が加わり、会場に来ていた3,000名強のサッカーファンに終始、熊本市の松尾という産地で海苔が採れていることを印象付けることが出来、海苔に関心の薄い層へのPRも効果的でした。

試合終了間際、店じまいしていた生産者の所にロアッソ熊本ファンの女性が「まだ海苔を売っていますか?」と駆け寄り、「ロアッソのスポンサーになってくれて有難い。是非買わせて」と海苔を購入していくのが印象的でした。
2012.06.25掲載
◎熊本河内、地元中学校で海苔教室を開催

九州地区の海苔生産者団体で組織された「九州地区漁連乾海苔共販協議会」は6月5日午前11時前から、熊本県熊本市の河内中学校(福田浩則校長・生徒数113名)調理室で1年生29名を対象に海苔教室を開催しました。
同協議会では、海苔生産地に住む学生に対し地場産業教育や食育、海苔普及活動の一環として絵巻すし教室や海苔が出来るまでの学習を実施しており、同様の活動は昨年の同県住吉中学校に次いで2校目。はじめに、同協議会を代表して熊本県漁連の太田一登業務部長は「絵巻すしをしっかり覚えて家でも作って下さい。また、大人になって地元を離れることがあるかもしれないが、行った先でも河内の海苔の美味しさを伝えて欲しい」と挨拶。福田校長も「今日の実習を通じて河内町を感じとって下さい」と語っていました。

 最初に絵巻すし作りを実施しましたが、当日は地元河内漁協の女性部等5名にも今後の海苔普及活動に役立ててもらうため生徒の中に加わってもらいました。叶H品産業情報センター管理栄養士・清武泰子さん指導のもと、「ニューファミリーの花」の図柄の絵巻すしを作りましたが、皆きれいな花柄模様を完成させていました。調理室前を通った2,3年生からは「私達もしてみたい」という声が上がるなど好評で、給食時に1年生が作った絵巻すしを切り分け、全校生徒にも振舞われました。生徒等は皆、相性の良い海苔とチーズの味を気に入った様子で、美味しそうに食べていました。その他、清武さんによる海苔にちなんだ食育講話や河内漁協職員の嶋田由美子さんによる「海苔が出来るまで」の説明が行われました。

地元の重要産業である海苔の美味しさや効能、素晴らしさについて改めて知る良い機会となり、生徒達も説明用にと流された海苔の映像を食い入るように観賞していました。

2012.04.30掲載
◎食べさせて売る「出張販売」

東京の老舗海苔問屋が、おいしい海苔を食べて頂いて「価格」と「価値」を見分けて買って頂きたい…と、東京都内に限らず関東近県にまで出向いて販売しています。まだ、限られた海苔問屋ですが、海苔のおいしさを多くの方に知って頂きたいという思いが強い、熱心な若旦那衆です。
その一人、東京の九段に本店を持っている増辰海苔店の3代目を紹介しましょう。全国の海苔産地から、おいしい海苔を探し出しては入札会で仕入れています。工場は埼玉県吉川市にあります。この工場でも直接販売を行っていますが、煎餅、あられ、梅干しなどの異業種企業2〜3社と、グループを組み関東各地に出向いて、
消費者に食べて頂きながら海苔の質と味について説明する「出張販売」を行っています。
通常、海苔は防湿性の高い包装紙に包まれていて、中の海苔質の判別がつかないことが多くなっています。こういう機会においしい海苔を味わって頂き、海苔の専門家から海苔について詳しくお聞きになるのも、こんごの海苔料理をおいしく楽しんで食べて頂くために、おおいに役立つのではないでしょうか。
出張販売を行なう場所は多彩です。ちなみに、増辰海苔店が4月から5月にかけて開く出張販売の場所は、次の通りです。


《4月》28日(土)千葉・王様製菓竃田工場。
《5月》12日(土)千葉・ランドローム西白井店。
19日(土)茨城・ランドローム阿見店。
26日(土)〜27日(日)埼玉・増辰海苔店吉川新工場。
27日(日)埼玉・サンワーク物流センター特設会場。

土、日の近距離旅行をかねてお出かけになっては如何でしょう。また、増辰海苔店と一緒に販売してみようとお考えの異業種の方も歓迎だそうです。次の電話で連絡されてみては如何でしょうか。
同社埼玉工場は、電話=048−982−1627番。

去る3月24〜25日に開かれた増辰海苔店埼玉工場での販売に詰めかけたお客さん

レジ前に並んだ買い物客。担当者が「レジ待ち最後尾です」 のプラカードを掲げて整理中

2012.03.26掲載
◎2〜3月、千葉で子供対象の海苔普及活動を実施

海苔流通団体で組織された「海苔で健康推進委員会関東ブロック」(川合保正関東ブロック代表)は2〜3月の4日間、千葉県内の小学校2校(船橋市立南本町小学校、市川市立菅野小学校)や浦安市郷土博物館など3ヶ所で子供達への海苔普及活動を実施しました。
同ブロックでは、これまでにも千葉県内等で海苔が出来るまでについてパネル等を使って説明する基礎講座や海苔焼き体験、産地食べ比べ等を行う出前講座やジャンボ海苔巻き作り等の活動を積極的に実施してきました。
その結果、恒例行事として実施してきた小学校等から活動要請がある以外、実施していない他校からも依頼があるなど周囲にも反響が広がっています。
当日は、同ブロック会員である千葉県内にある海苔販売業者の担当者が各地を訪問し、子供達の指導に当たりましたが、活動を通じて
多くの子供達に海苔への関心、愛着を持ってもらい、大人になっても美味しい海苔を食べてもらえるよう願っています。

 
 
 
写真提供・海苔で健康推進委員会

2012.03.16掲載

◎静岡・320m鉄火巻きで気仙沼にエール

静岡市清水区の清水駅前銀座商店街で4日、最長320mの鉄火巻きが完成、「ロング鉄火巻き」日本一の記録を持つ気仙沼市を上回りました。
これは、清水と気仙沼がマグロ、かつおの漁港として交流を深める中から生まれ、平成8年から「ロング鉄火巻き」の記録を競い合いましたが、これまでは、気仙沼が清水の記録を上回る312mの新記録を
保持していました。

 静岡市清水区駅前銀座商店街と宮城県気仙沼市との関りは、いずれも水産業の関係都市として永年交流が行われていますが、平成8年11月、清水駅前銀座商店街が商店街振興の一環として、水産都市らしくマグロを使った日本一長い鉄火巻きを作ろうと「鉄火巻日本一事業」を実施し、500メートルのアーケード商店街に一般客を動員して180メートルのロング鉄火巻きを完成し、日本記録を立てました。平成11年5月の第2回「ロング鉄火巻き」ではさらに長い241.5メートルの記録延長で日本一の座を維持しました。
これに刺激された気仙沼市では、同年11月に開かれた同市の「産業祭」で同様の「鉄火巻日本一事業」を立ち上げ、清水に負けるなと245メートルの新記録を立て、気仙沼市が日本一の座を獲得したところ、これに奮起した清水駅前銀座商店街では、平成12年に248メートルの記録で気仙沼から王座を奪還したのですが、以来平成20年まで両市で310メートル、312メートルと新記録のシーソーゲームを繰り返して交流を深めましたが、清水駅前銀座商店街現在は一時中断し、日本一の座は気仙沼が維持しています。
 このように交流を深めてきた気仙沼が昨年3月11日の地震・津波による甚大な災害を受けたことに対する支援と声援を送る事業として、清水駅前銀座商店街を中心に静岡県内の各種団体、報道機関も協力し「鉄火巻日本一への再挑戦」を再開、王座奪回を目指すことによって気仙沼の人たちに奮起してもらおうと『ロング海苔巻日本一への再挑戦 NEVER GIVEUP 立ち上がれ気仙沼 テンカウントは聞かせない』いう新たな事業を企画したのです。

 この日は、気仙沼から清水に移り住んでいる人を交えた、約1千名が参加して開催されました。マグロ70kg、酢飯370kg、静岡県海苔問屋組合(櫻田昌也理事長)提供の海苔2,200枚を使って、清水銀座アーケード商店街(延長・約500m)で320mの新記録を作り、気仙沼に闘志を誘うエールを送ったのです。これが届くでしょうか。気仙沼の動きに期待しています。

↑長い鉄火巻きの寿司めしの上にマグロの切り身が乗せられました。
↑長く続いた鉄火巻きが巻き終わりました。
↑320メートルの日本一長い鉄火巻きが完成しました。 
2011.11.28掲載

◎新海苔のポスター出来る
11月に入り、瀬戸内海地区を除き、各地の海苔生産地で新海苔の生産が始まっています。
全国で最も早い新海苔入札会が開かれます。
引き続いて、千葉県、有明海の福岡、佐賀、熊本で相次いで新海苔入札会が開かれます。入札会には、全国の海苔問屋が参加します。新海苔は、初摘みばかりですから、上質品が多く、需要量が多い東京を中心に販売されるものが多いようです。
新海苔のポスターはすでに海苔問屋に納入されています。やがて、全国各地の海苔販売店、すし屋さんの店頭に張り出されることでしょう。多くの方に、全国の産地で生産される、滋味に富んだ新海苔を食べて頂きたいのです。

この新海苔の販売を目前にして、頭を抱えている地区があります。
それは、
福島県で焼海苔や味付け海苔を製造販売している海苔加工業者です。3月11日の福島原子力発電所事故以来、地震被災による海苔加工工場の被害を受けて、この8ヶ月の間に何とか製造できるように再建したものの、会社の所在地が福島県であることを理由に、商品を作ってもなかなか買ってもらえないことです。
福島県では、松ヶ浦という地区で青海苔と自家消費分程度の海苔生産を行なっていますが、今年度はすべて生産を取り止めています。もともと、福島県内の地元海苔加工企業は、
宮城県や瀬戸内海、九州有明海で生産された海苔を原料に商品を製造しているのがほとんどです。
しかし、福島の海苔加工業者が「今後の企業の存続にまで影響するのではないか・・・」と悩んでいることは、
「会社の住所が福島県と書いているだけで、買ってもらえない状態である」ということである。
原料海苔のほとんどが、他県の産物で、商品化する場合、原料そのもは一切外気に触れることが無いにも係らず、
本社所在地が福島県であるということだけで、消費者に買ってもらえないという、理不尽さに悩んでいるのが実状です。
なんとも切ない思いで一杯です。何とかして、この利不順な消費状況を解消しなければならないと、知恵を絞っているところでもあります。福島県内の海苔加工業者が、商品の表面に「原料は○○県産」ですという証紙を張って消費者に信頼されるかどうか、思い悩んでいます。
新海苔シーズンを迎えて、福島県の地元海苔加工業者が思い悩んでいる姿を想像するだけでも、気が重くなります。

2011.10.06掲載

◎東京の老舗3社が「出張販売」

東京・日本橋に本店を持つ老舗の海苔卸・小売店の「日本橋海苔店」(本社葛{永産業)、佃煮の「日本橋 貝新」、かつお節の「にんべん」3社が、東京都内各地の出向き直接販売する「出張販売」を行って、地道な需要開発と消費促進に取組んでいる。
始めてすでに3年を過ぎているが、「出張販売」の場所がなかなかユニークである。北赤羽駅前商店会との共催は一般的だが、紙業会社、中目黒駅南側和菓子屋さん隣、呉服屋さん、恵比寿神社隣など、
神出鬼没である。
地域にチラシを入れて「出張販売」するが、老舗の若旦那も粋なことをするもんだ。3社の若旦那は室町生まれの同級生だそうだ。「日本橋海苔店」を経営する葛{永産業の若旦那は3代目。「・・・唐様で書く3代目」というのは昔の話し、初代の頑張りに負けない努力家である。
東京近郊お住まいの消費者の方々で、老舗の若旦那3人組の頑張りを見ようとお思いの方で、「うちの地区でも出張販売してもらえないか」というご希望の方は、03−5623−1271番の「日本橋室町若旦那会」に相談なさっては如何でしょう。これはこちらの勝手な書き込みで、出来るかどうか分かりません。
ちなみに、「日本橋海苔店」では震災間もない頃から震災地支援のために宮城県産海苔を販売して、売上金の全額を「JF全漁連がんばれ漁業募金」に寄付。
震災募金販売の表示板
老舗3社若旦那会の出張販売のチラシ

2011.09.23掲載

◎三重松阪漁協・「海苔オーナー制」、 今年も実施

三重県松坂漁協(大橋純郎組合長)は、昨年度漁期から始めた「黒海苔オーナー制度」
今年度漁期も実施します。
これは、1口8,000円(一人最大3口まで)で海苔のオーナーになってもらい、松阪産黒海苔の普及拡大を図ろうというもの。昨漁期が大変好評だったこともあり、今漁期は100口まで口数を増やし、昨年は松阪市在住者限定だった参加者要件を三重県内全域から募ることにしました。残念ながらすでに募集は終了し、完売となる人気ぶり。
オーナー特典として採れたて黒海苔(1口・200枚)が正月までに届けられる他、漁期終了時には総生産枚数に応じて「焼海苔」や「味付海苔」に加工したものが送られます。また、漁期中は、漁場、海苔加工センターの見学や華寿司(飾り寿司)の料理教室への参加資格が与えられるなど楽しく且つオイシイ(美味しい)企画になっています。

黒海苔オーナー制度については、オフィシャルブログ「のりのおっさん」
http://jfmatsusaka-kuronori-owner.blog.ocn.ne.jp/)を立ち上げているので、 これから始まる
今漁期の模様を是非覗いて見て下さい。


2011.08.26掲載

◎熊本・河内塩屋の後継者、地元祭で海苔PR販売

熊本県河内漁協塩屋地区の若手海苔生産者で作る"塩屋海苔のおいしさ伝え隊"(猿渡和也隊長)は
7月18日、地元の祭り
「塩屋恵比寿大祭」で初摘み海苔のPR販売を行いました。
同隊は、「自分たちが作った海苔の美味しさを皆に知って貰いたい」との思いから6月末、20〜40才台の後継者中心に16名で結成されました。
今回、結成後初のPR販売で、当日は台風接近によるあいにくの天候でしたが、
商品名を「塩屋恵比寿焼き海苔」と名付け、試食させながら販売していました。

初めてのPR販売に隊員の一人は
「大変は大変だが、楽しい」 と、やりがいを感じた様子。生き生きとした目で語っていました。
同隊では今後も塩屋の海苔PRのためイベント等を通じて販売することにしています。

2011.08.08掲載
◎佐賀漁協青年部、福岡デパートで海苔PR販売

生産者団体の若手で組織された佐賀県有明海漁協青年部(小宮理宏部長)は7月13〜18日の6日間、福岡市天神にある岩田屋本店本館7階大催事場で開催の「夏の九州 味の逸品」に
参加し、佐賀海苔の試食PR販売
を行いました。
これは、研修会の一環として佐賀海苔PRのため生産者自らが"試食販売体験"をしてみようと企画されました。青年部員や同漁協担当職員が日替わりで交代しながら、関連海苔商社である潟Tン海苔の
商品を使って来店客に試食させました。

普段販売することの無い若い漁家が「美味しい佐賀海苔を食べてみませんか?」と声をかけていましたが、慣れないせいか素通りする人もあり、販売の難しさを実感していました。一方、立ち止まって食べてもらうと「美味しい」といって購入してもらえるなど、試食してもらいながら海苔の美味しさを伝えることの効果を感じる場面も数多く見られました。
隣のブースでは、福岡県志免町にある創作寿司販売店「竜宮城」が出展し、今回コラボ商品として
佐賀海苔とアサリの佃煮を使った巻き寿司「有明巻」を新たに作り、お互い協力しながら販売していました。色々な活動や協力を通じて美味しい海苔の存在が消費者に伝わってほしいものです。

2011.07.25掲載
◎柳川ブランド、海苔認定品は2業者2商品に

福岡県柳川市の柳川ブランド推進協議会(会長・刈茅初支柳川市副市長)は6月14日、「第1回柳川ブランド認定式」を同市本町にある柳川商工会館で開催しました。
平成21年度から実施している同協議会による柳川ブランド事業は、これまで観光客や市内外の人に魅力ある柳川の特産品や地場産業、風景に触れてもらおうと体験型イベントや特産品を使った商品開発作り等を企画してきました。
このたび同協議会では、柳川のお土産品として公募した市民お薦めの69商品の中から審査を経て、
柳川を代表する「お土産」となる10業者13商品を「柳川ブランド品」として認定しました。そのうち海苔については、地元海苔加工販売業者である
潟}ルホの「マルホの有明育ち塩のり」と福岡県有明海海苔共販漁連の「福岡のり」の2商品が選ばれました。
潟}ルホの「マルホの有明育ち塩のり」
福岡県有明海海苔共販漁連の「福岡のり」

当地を訪れた際には是非、購入して下さい。
自分で食べるもよし、贈り物としてもきっと満足頂けます。

2011.07.07掲載
◎6月4〜5日・熊本、東日本震災チャリティーで海苔PR

6月4〜5日の2日間、熊本県益城町「グランメッセ熊本」で行われた「東日本大震災復興支援チャリティーバザール」に海苔業界からは若手海苔生産者で組織された熊本県海苔養殖連絡協議会(竹本和垂会長)と地元海苔商社の通宝海苔梶i本社・熊本市、塚田一成社長)が参加しました。

当日、会場では県産品のチャリティー販売の他、被災地である東北、関東地方から地元産品の出展、熊本ゆかりの著名人が出品したチャリティーオークション等が行われ、多くの来場者で賑わっていました。
当日は、熊本県産の焼海苔、味付海苔、バラ干し海苔などの製品を来場客に試食させながら販売していましたが、特に
バラ干し海苔のスープなどは地元でさえ食べたことの無い人が多く、接客していた担当者に食べ方などの話を熱心に聞きながら購入していく姿が見られました。


また、販売していた海苔生産者からは
「消費者と会話しながら販売することは普段することが無く、味や食べ方、消費者の意見等が聞けて為になる」と気付かされることも多いようで、このような活動をもとに今後の生産に役立ててもらいたいものです。

2011.06.13掲載
◎ドゥルー碑建つ熊本・住吉中、海苔教室を開催

宮崎県を除く九州の海苔生産県で組織された九州地区漁連乾海苔共販協議会(松本忠明会長)は5月26日、熊本県宇土市の住吉中学校(太田耕幸校長・生徒数151名)調理室で3年生47名を対象に海苔教室を開催しました。
同校のある住吉地区の住吉神社一角には、海苔の生活史を明らかにし、日本の海苔養殖に
“人工採苗”という革命的進歩をもたらしたドゥルー女史の功績を讃える顕彰碑が建っています。そのような海苔養殖の歴史において重要な地である同地区の学生に対し地場産業教育や食育、海苔普及促進の一環として海苔の知識やドゥルー女史についての話、絵巻すし教室を熊本県の学校で初めて実施しました。
まず始めに、ドゥルー顕彰碑建立までの経緯について、当時のことを良く知る海苔漁家の石本良隆さんが生徒に当時の苦労話や感想を詳しく語りました。続いて、地元の生産者団体である熊本県漁連担当者が九州有明海、熊本、そして地元住吉漁協の生産状況や海苔が出来るまで、その美味しさ等について解説しました。

 

さらに、楽しみながら海苔の美味しさや効能について学んでもらおうと、生徒は絵巻すし作りに挑戦しました。男子生徒も自分の作った絵巻すしの出来栄えに、よほど嬉しかったのか「予想以上にクオリティ−が高かった」と自画自賛していました。また、生徒からは「海苔とチーズの相性が良い」と楽しさだけでなく、その美味しさを実感する感想が数多く聞かれました。  
実習前、司会者が生徒に教えた
海苔の英訳“laver”という言葉。実習最後に司会者がもう一度、「海苔を英語に訳すと?」と質問すると、生徒から一斉に「laver!」と大きな声で答えが返っていました。生徒だけでなく、教師、海苔生産団体、地元マスコミ各社など参加した人にとっては、地元の重要産業である海苔について心に残る授業となりました。

 
 
2011.06.07掲載
◎博多阪急オープン、福岡、佐賀が海苔PRイベント開催

 3月12日の九州新幹線開通に合わせ、3月3日にオープンした新博多駅ビル「博多シティー」内にある「博多阪急」で九州の2大生産者団体である福岡県有明海海苔共販漁連と佐賀県有明海漁協は、

楽しみながら作ることの出来る「絵巻すし教室」を中心にそれぞれ独自の方法でPR活動を実施しました。これは、博多阪急地下1階食品売場に設けられた食に関するイベント調理室「阪急うまか研究所」で、「九州再発見の旅」と題したオープン記念イベントの一環として行われたもの。
 福岡は3月8日午後3時から、一般消費者24名を招き、福岡のりの他、あまおう(県産イチゴ)、元気つくし(県産米)、てん茶(県産八女茶)と地元特産品だけを使用した
「あまおう元気ちゃ福岡のりロール」
という絵巻すしの実習を行いました。参加者は叶H品産業情報センター専属管理栄養士・清武泰子さんの指導でチューリップ風の絵巻すしを作りましたが、それぞれ出来栄えに歓声を上げていました。出来上がったものは、焼海苔と特製ダシで作った「私だけの手間いらず海苔ドリンク」と一緒に試食しながら、清武さんによる食育の話や福岡県水試の担当者・白石日出人氏による「福岡のりが美味しいわけ」などの話を熱心に聞いていました。

 
 一方、佐賀は4月2日午後2時から、親子16名を対象に「ニューファミリーの花」の絵巻すし作りに挑戦しました。参加者の作った出来上がりを見ると、大人から子供まで皆、きれいな花柄を浮かび上がらせており、親子で感想を述べ合うなど楽しんでいる様子が伺えました。

また、同漁協販売課の吉開智能氏が、参加者に佐賀海苔の美味しさを分かってもらおうと佐賀海苔について紹介したDVDや海苔の原藻を実際に見てもらった他、佐賀海苔の中でも摘採回数の違う海苔や他産地の海苔との食べ比べをしてもらいました。 今回、両団体がそれぞれ独自の切り口、発想でイベントを実施出来たことは、消費者に対し自分達の海苔の“特長”や“違い”を明確に発信する良い機会となりました。
 
2010.09.03掲載
◎佐賀漁協がスーパーで「佐賀海苔」PR

海苔生産者団体である佐賀県有明海漁協(川ア 守代表理事組合長)は8月21日、佐賀市内のスーパーマーケット「ゆめタウン佐賀」店内1階ウエストコートで午前10時〜午後4時まで『今日は佐賀の“のり”と“お米”の日』という佐賀海苔のPRイベントを開催しました。

 1日だけのイベントでしたが、海苔巻き玩具「のりまきまっきー」を使った手軽な細巻き作り(50名)、絵巻すし実習教室(20名)、アンケート記入者を対象にしたおにぎり配布(約450名)の他、女性部制作の絵巻すし(アンパンマン、あじさい、さくらんぼ)などの展示、潟Tン海苔の海苔商品試食販売、「海苔が出来るまで」の写真パネル展示、ビデオ映像の映写など盛りだくさんな内容のイベントになりました。


 
当日は漁協職員、各支所女性部、青年部など約50名が来場者に応対するなど、佐賀漁協全体で「佐賀海苔」の消費促進を盛り上げようと活発に動いていました。来場者は「佐賀海苔は本当においしかネー」と味わいながら楽しんでいました。


 佐賀県有明海漁協では、漁期終了後は各支部青年部が地元小学校に出向き「海苔教室」を毎月1〜2校で実施し、女性部も食育の一環として地元小・中学校で「絵巻すし教室」を開くなど熱心な地元での海苔消費活性化活動を行っています。全国の海苔産地の中でも最も活発な海苔需要活性化に努力している地域でもあります。
2010.07.21掲載
◎雑誌「海洋と生物」で"ノリの病気"特集

叶カ物研究社(本社・東京都港区高輪)が隔月刊で発行している「海洋と生物」第185号(2009年
12月号)に、特集として「ノリの病気」について新しい技術を使った研究や新知見をまとめたものが
掲載されている。
壺状菌やアカグサレ病、スミノリ症等の研究課題について佐賀、愛知、宮城の水産試験場研究者等が
9題ほど研究成果を寄稿している。また、第181号(2009年4月号・在庫僅少)では、特集「海の貧栄養化とノリ養殖」と題し、主要なノリ漁場の栄養塩環境等について掲載している。
価格は1冊・1,680円(送料160円は別途)。
詳しくは、叶カ物研究社(電話・03−3445−6587番)若しくはHP(http://aquabiology.m78.com/index.html)まで。

2010.06.21掲載

◎佐賀、"のりまきまっきー"で食育フェスタ大好評
 
 海苔生産者団体の佐賀県有明海漁協は6月12〜13日の2日間、内閣府と佐賀県主催の「―第5回食育推進全国大会―さが食育フェスタ2010」に参加し、佐賀海苔のPRを行いました。
佐賀市文化会館で行われた九州初開催となる同大会は、食育推進運動を重点的かつ効果的に実施するため、食育月間(6月)に全国規模で行う中心イベントとなっている。当日は、食育関連事業に従事する担当者だけでなく県内外から多くの参加があり、2日間で当初予想3万人を大きく上回る4万3,000人が来場しました。同漁協は地元産物の代表格として、手巻き寿司体験やおむすび配布、絵巻すし教室など従来から好評を博しているPRイベントに加え、玩具メーカー潟oンダイに協力してもらい、同社が発売している海苔巻き玩具
のりまきまっきー」や「ふとまきまっきー」を使った巻き寿司の作り方教室も行いました。


楽しみながら手軽に細まきや太巻きが作れるとあって参加した子供だけでなく大人までが感歎の声を
あげ、同漁協ブース前では多くの来場客が魅入っていました。
 「のりまきまっきー」が発売されて3年近くになりますが、今回のような異業種企業の関連商品とのコラボレーションによる海苔PRイベントを行った話は聞いたことがなく、同漁協の取り組みは、あらゆる面から海苔消費拡大の可能性を探る新たなチャレンジであり、どのような効果が出てくるのか今後が楽しみなイベントになりました。
2010.06.11掲載

◎佐賀大詫間青年部、交通安全キャンペーン で海苔配布

海苔生産者団体の佐賀県有明海漁協・大詫間支所青年部(中島健一郎部長)は5月21日、交通安全運動の一環として大詫間産海苔の配布を佐賀県警本部駐車場で実施しました。同青年部では一昨年から、佐賀県警と協力して、「よそ見しながら海苔(乗り)ません」、「携帯電話をしながら海苔(乗り)ません」等の語呂合わせのキャッチフレーズを使って安全運転を啓発するとともに海苔の美味しさをPRする街頭キャンペーンを行っています。当日は、会社帰りの車が多くなる午後5時から、海苔200袋"飲酒運転は犯罪です"、"運転する時は・・・前をよく見てのりましょう。車間距離をとってのりましょう。歩行者に気を付けてのりましょう"等と書かれたチラシを一緒に運転手に配りました。


 道路を走行中だった運転手は突然、警察官に佐賀県警本部内へ誘導されるため、「検問が行われているのか」と勘違いする人も多いようで、青年部員8名が「忙しいところすみません。安全運転でのりましょうということで海苔を配っております」と丁寧に説明して運転手に海苔とチラシを手渡すと、こわばった顔も緩み、「何事かと思った」と、笑顔で応対していました。
 車の誘導作業をしていた警察官の一人も「雨が多くなる6月の梅雨時期を前に、事故防止の啓発が出来て良かった」と、交通安全広報活動の必要性を語るなど、地元における相互協力が良い効果を生み始めています。
2010.05.06掲載

◎福岡有明、"いちご"を使った巻すし教室に参加

 
海苔生産者団体の福岡県有明海海苔共販漁連は3月20日、福岡県宗像市で開催された第2回「宗像いちご祭り」に参加し、道の駅「むなかた」で行われた企画イベント「いちごを使った絵巻すし教室」では"福岡のり"を提供、巻きすし指導をしました。JA宗像や市商工会等で組織された宗像市産業振興戦略プロジェクト主催の同祭りは、地元産いちごをPRするため市内飲食店等が協力して、いちごを使ったスイーツ販売や宿泊券、食事券等が抽選で当たるスタンプラリー等を行うもの。

 開催初日の特別イベントとして午前9時半過ぎから始まった「絵巻すし教室」には、市内から応募のあった親子16組40名が参加しました。絵巻すしの中にいちごを使うという話は聞いた事がなく、いちごを花の部分に見立てたかわいい花模様が出来上がると会場から歓声が沸いていました。


味については、いちごと酢飯の相性が合うのか想像し難かったですが、食べてみるとあっさりしていて意外に合っていました。先入観にとらわれず創作出来ると意外な所から海苔を活かす方法もあるようで、実際、スタンプラリーに協力している市内の寿司屋ではすでに
「いちご寿司」を商品化しており、地元新聞紙上やテレビで取り上げられるほど注目されています。
 また、同漁連では道の駅店舗前で福岡のりの試食PR販売も行い、多くの来場者にその美味しさを訴えていました。
2010.04.21掲載

◎福岡有明、若手海苔生産者が道の駅でPR販売

福岡県有明海地区の若手海苔生産者で組織された福岡県有明海区研究連合会(堤大輔会長)は
4月3〜4日の2日間、福岡県久留米市の「ほとめきの里 道の駅くるめ」イベント広場で、3月1日に
実施した同会主催の
「平成21年度福岡のりブランド推進品評会」に出品した製品の試食PR販売を行いました。

この活動は、消費者にブランド海苔としての
"福岡のり"を広くPRしながら、漁家自らが味の感想を聞き、海苔についての疑問等に答えるなど直に消費者と接することで今後の海苔生産に活かしていこうというもの。

 
 当日は、春の陽気が差し込む中、若手漁家が手巻きすしの"ぬいぐるみ"を着てPRに励んでいましたが、"福岡のり"の説明を受け、品評会受賞製品などを食べ比べた消費者は、福岡県知事賞など高い売価の製品から次々と購入していました。産地に近い場所でのPR活動でしたが、"福岡のり"ブランドについて知らない消費者もまだ多く、漁家自身、PR活動の必要性を強く感じていました。
2010.02.24掲載

◎地産認識高揚で学校給食に「焼き海苔」寄贈

海苔生産業界では、毎年2月6日を「海苔の日」(左側の海苔よもやまの項で海苔の日
参照)としているが、全国の産地生産団体で当日の学校給食に
「地場産海苔」を提供している団体が増えている。海苔の普及もさることながら地産を知ってもらい、地元の産業への関心を高めようという動きが広がり始めている。

 海苔業界に限らず、農業界でも同じ動きがある。身近なところで出来る産物を知ることによって「食」の大事さを知ることが出来るのだが、地元産物も輸入産物の安さに押しやられて、作物が作られなくなった雑草生い茂る田畑を見て通学する子供達にとって、「地場産物」にどのようなものがあるのかを知らない場合が多い。


 
「食育」という言葉がある。しかし、その現状を見ると、「食育」という言葉を教えることが先行して、
逆三角の図形で栄養摂取の偏りを教えることに熱心であるが、そのようなパンフレットを作る予算があったら、給食に地場産食品を多いに取り入れて、バランスのとれた給食を毎日食べさせることである。また、「食育」は子どもに対する教育以上に保護者に対する教育が最も急を要することである。
 当社の「絵巻すし」教室でも、指導の管理栄養士が子供達に聞く最初の言葉は「朝ごはん食べてきましたか」である。揃って「ハイ!」と挙手の返事をしている姿を見ると、頬が緩む。
「早寝、早起き、朝ごはん」とスローガンを暗記している子供達は多い。その実践をするのは誰だろうか。
 写真は、給食に寄贈された焼き海苔でご飯を包み頬張る児童