◎企画展「海苔漁師の仕事着」開催中
東京・大田区の平和の森公園にある『大森海苔ふるさと館』では、4月18日から7月17日まで企画展「海苔漁師の仕事着」を開催しています。
海苔生産が行われる冬場の作業の際に着用された作業着などを展示しています。海苔の養殖技術が発展するまで、海苔漁師は生産準備作業として、夏場の河川上流や沿岸に生えているヨシ切り作業や海中に建てて、海苔の天然種苗を付着させる粗朶(そだ・木の枝や本竹の枝)ヒビを山から切り出して乾燥させておく作業など、秋口の海苔生産開始までの準備など、1年を通して働いていました。
海苔の生産作業が始まるのは、寒風が吹き始める時期に入り、粗朶ヒビを海苔漁場に建て込むために漁船で海に出ます。その様な作業をする際には防寒着として厚手の袢纏(上着)を着込み、厚手の布手袋を着けて体を保護したり、汚れを防ぐなどの工夫をしていました。また、海苔摘みの時期は一段と寒さが厳しい時期になります。こうした厳しい自然条件に耐えられるように厳冬から身を守る工夫をしていました。
この展示会では海苔生産を行っていた元漁師が作業の際に使われていた袢纏や防寒着などの寄贈を受けたものや海苔のふるさと館で所蔵している当時の防寒具の使用された布製品などの国指定重要有形民俗文化財なども展示されます。かつての海苔生産作業がどのような姿で行われていたのかを知る良い機会になるでしょう。
期間中は、午前9時から午後5時まで(注・6月から8月までは午前9時から午後7時まで)開館しています。休館日は、第3月曜日(当日が祝日の場合は翌日)です。
場所は、京浜急行線の「平和島」下車徒歩約15分。東京モノレールは「流通センター」下車徒歩約15分。JR線では「大森駅」から平和島循環バスの「平和島五丁目」で下車徒歩約3分です。
問い合わせは、電話・03−5471−0333番。FAX・03−5471−0347番 |